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世界を股にかけ様々なポイントに足を運ぶダイバーもいれば、お目当ての生物の写真を極めるために同じポイントに通い続けるダイバーもいる。いずれにしてもレジャーダイビングにおいて、ダイビングポイントの選定が非常に重要であることは言わずもがなである。
生物の観察あるいは撮影を目的とするダイビングにおいては、当然ながら潜るポイントに観察あるいは撮影するに値する生物がいることが必須条件である。ガイドダイビングの場合は担当ガイド氏が自分の「シマ」を把握しているか?ということが重要なわけだが、それ以前にオレたちゲストの大仕事は「どこに潜りに行くのか」という選択なのだった。それを誤ってしまってた場合 ゲ:「ダンゴウオを見せてください」 ガ:「はぁ、ここは与那国ですけど...」 ということになりかねない(ならないかな)、まあいいや、さて、オレがいままで潜ったダイビングポイントには、オレが愛してやまない○○○達と酷似した一面がことごとく見られるではないか!!ということに気づいてしまったのが41歳の春のことであった。以下はそれを紹介しようというのである。“○○○”とは、いわずと知れた“'80 HEAVY METAL BAND”である・・・。
まずは「三保の松原」で有名な三保真崎海岸だ。風光明媚な砂浜からは想像のつかないドロドロの水中だが、その驚愕の生物相は他の追随を許さない。さて、写真は天女のようなハゴロモハゼspとランドールテッポウエビだが、「ドロドロと天の使い」この取り合わせはまさに「第1期オジー・オズボーン」である。「オジー・オズボーン」はオジー・オズボーン(Vo)が仕切るバンドで、とにかく常に素晴らしいギタリストを擁しているのが最大のウリだ。言い方は悪いが、毎度毎度どこの馬の骨かわからないギタリストを連れてきては「こんなスゴイのどこで見つけたんだー?!」と世間をあっと言わせるのだった。ランディ・ローズ、ブラッド・ギルス(サポートメンバー)、ジェイク・E・リー...といった面々のプレイは20年経った現在でも語り継がれている。しかし、なんといっても初代ギタリストのランディ・ローズが素晴らしく、まさに天の使いが奏でるようなフレーズの応酬は圧巻である。彼はアルバム2枚弾いただけで、飛行機事故でこの世を去ってしまうのだが、それも「天の使い」的だ。対するオジーは「ブラック・サバス」というバンド出身、ブラック・サバスは黒魔術がらみのタイトルをつけた楽曲が多いカルト系ハードロックバンドで、オジーは脱退後もそのオドロオドロしいイメージを引き継いでいる。彼にはニワトリを生きたまま食ってしまうというパフォーマンスなどもあり、伝説のマッド・マンという異名も持つ、あと、へヴィメタにあるまじき肥満体であることも念のため付け加えておこう。ま、とにかく”ドロドロ”なのだ。 さてここで、ハゴロモといえば...そう、シーチキン。「チキン≒ニワトリ」かぶってるでしょう!う〜ん、DECO出そうなくらい深いハナシだ。 さらに突っ込んでおくと、この写真のランドールのヒゲだが、きれいなV字であることに注目してもらいたい。前述のランディ・ローズ(G)のトレードマークであるギターは主に3種類あるのだが、そのうちの1つが「水玉V」と呼ばれる、黒地に白い水玉模様を散りばめたガラのV字型ギター(Gibson Flyng V の形に近いが、微妙に異なる。どっかのカスタムメイド)である。この”Vの一致”は偶然とは思えない。 さて、次は西表島の船浦沖ユビエダハマサンゴのあるポイント、オレ達は「マンダリン」と呼んでいる。汽水域といってもよいかもしれない。写真は言わずと知れた「イチゴパンツ」こと「マンジュウイシモチ」、不動のトップアイドルである。しかし、なんとこのポイントではそれに勝るとも劣らないトップアイドル「ニシキテグリ」も見られるのだった。実は「マンダリン」とはニシキテグリのことなのだ。
ところで、実は80年代へヴィメタルにおいて、同クラスのスターが2名(通常、VoとG)並立、つまり2枚看板を擁するバンドというのはほぼ存在しない。というか、バンドのスターはギタリストであり、ヴォーカルはオマケ、それが80年代へヴィメタルの特徴である。基本的にバンドはギタリストのためだけにあるのだった。そんな厳しい時代、秀逸な若手ヴォーカリストは育たず、ひと世代前のメンツががんばるしかなかった。ロニー・ジェイムス・ディオ、デヴィッド・カヴァーデル(よく「デビカバ」と言われる)、グラハム・ボネットなどである(実は3人ともリッチー・ブラックモア(G)と関わりがあるのが興味深いが、これは「リッチーと組むとすぐ喧嘩別れになるからリッチー関係者が量産される」からで大した深みはないのだった)。要するにかろうじてスターと言えるクラスのヴォーカリストはこれくらいしかいないのだが、正直弱い。「ヴァンヘイレン」のヴォーカリスト、デヴィッド・リー・ロスも惜しいセンだが、エディ・ヴァン・ヘイレン(G)とは格が違いすぎるから、2枚看板とはいえない。デビカバのバンド「ホワイトスネイク」は80年代後半に向かい、スティーブヴァイ、ジョンサイクス、ヴァンデンバーグ、ヴィヴィアンキャンベルなどの豪華ギタリストを次々に迎え(ときには2名)、常に2枚看板、3枚看板状態なのだが、他では素晴らしかったこれらのギタリストのプレイがいまいちぱっとしないのだった。さて、なかなか2枚看板が見当たらないが、そこはギター帝国。ギタリストを2名抱えるバンドというのがいくつかあるので、そちらに目を向けてみる。ざっと挙げると、AC/DC、スコーピオンズ、デフ・レパード、ラット、ジューダス・プリースト、アイアン・メイデン、ホワイトスネイク、ナイトレンジャーといったところ。これはリードギターとリズムギターといったお互いの役割分担がはっきりしている順に並べてみた。最後のホワイトスネイク、ナイトレンジャーあたりは「ダブルリード」という感じになる。 さて、すでにお察しの通り「ニシキテグリとマンジュウイシモチの2枚看板」はナイトレンジャーそのものなのである。 「ナイトレンジャー」はヘヴィ・メタルといっても80年代初頭のバンドに多い「様式美メタル」ではなく、ライトな感覚を持った後発の「LAメタル」である。ポップでキャッチーな曲調にスーパーテクのギタリスト、さらにもう1名!といったテレビ通販的スタイルで登場。ギタリストはブラッド・ギルスとジェフ・ワトソン。 ブラッドは現在では当たり前となっているロック式トレモロシステム「フロイドローズ」の先駆者で、その次世代アーミングテクニックは画期的で、世界中が衝撃を受けた。そんな革新的なプレイが注目されてはいたが、ギタリストとしてのベーシックな部分も確かで、「かなりデキるヤツ」という感じであった。オジー・オズボーンのツアーメンバーも勤めた。彼のトレードマークは赤ボディに黒ピックガード、ファインチューナーつきのフロイドローズFRT5を搭載したハンバッカーストラト(Fender Stratcaster改)。このコピーモデルのフェルナンデスを持っていたギターキッズも多い(ヤツラももう40歳w)。ブラッドは筋肉ムキムキであり、当時の「ヘヴィ・メタル=病弱」というイメージに対しても革新的であったことも付け加えておこう。 一方のジェフ・ワトソンは「超速弾き」として登場。80年代は「速弾き」全盛時代であり「速弾き」できることがエラかったのだ。ただ、上には上が出てくるのが世の常で、イングウェイ・マルムスティーン、ポール・ギルバート、トニー・マカパインなどが続々登場し、ジェフの「速弾き」が語られる時代は続かなかった。しかし、実は彼の速弾きは他のギタリスト達とは一線を画すスタイルなのだ。ジェフの速弾きフレーズはシーケンサー風といわれるものが多い。シーケンサーで鳴らせばいいものをあえてギターで「シーケンサーのように」弾く(ナイトレンジャーにはキーボーディストがいるのに)、さらにライトハンド奏法で弾けば簡単なフレーズを「ストレッチ」「弦とびオルタネイトピッキング」等(地味な)高等技術を駆使して「わざわざ難しく」弾く、この「ムダ」に美学がある。ギターキッズたちはそこに感動したものだ。速さでは負けるが難易度で言えば後発ギタリストたちの速弾きに劣るものではない。さて、しかしジェフといえば「8フィンガー奏法」である。これはライトハンド奏法が右手の指を1本しか使わないのに対し、なんと4本使う(つまり左手と合わせて8本)という超絶変態奏法である(これを行うときはピックを口にくわえる)。弾きだされるのはもちろんシーケンスフレーズだ(笑)。いやしかし、これが出てきたときはやはり世界が衝撃を受けたものだ。
さて、「マンタを見に行く」「ジンベエを見に行く」...といった目的の明確なポイントが海外や沖縄にはある。もう、ウリはそれだけ!という潔さ。こういったバンドはいくらでもある。マイケル・シェンカーグループなどはその際たるもので、マイケルのギター以外見るべきものは何もないのだが、明らかに向こうもその気でやっている。カンペを見ながら歌うヴォーカリストがいた位なのだ。ただ、こういったバンドは学園祭でコピーするには好都合だ。難しいのはギターだけ、他のパートは初心者でも何とかなるので、人前でギターを弾きたい高校生の欲求を満たすのにうってつけなのだ。ちなみに、こういう高校生は将来カラオケ親父になるのは言うまでもない。さて、最後に紹介するのはオレがホームグラウンドとしている川奈ビーチ。川奈はもともと単なる漁港である。漁業関係者の方々と共存しているダイビングポイントなのだ。リゾートのような派手さはない、さらに特別珍しい生物が定常的に観察できるわけでもない。しかし、イイ!なぜかイイ!なぜだ? ミュージシャンだけしか使わないかもしれないが「イナタい」という言葉がある。微妙な意味だが「なんとなくあか抜けない」というのが近いと思う。川奈は「イナタい」という表現がしっくりくる。さて、「イナタい」80年代メタルなんてあったか?ふふ...ある。「川奈はアースシェイカーである」 いきなり日本か!と腰を抜かしたかもしれないが、だって、関東のダイバーにとっては「日本=伊豆」「海外=伊豆以外」でしょうが。「ダイビング ON TNE 漁業」はまさに「ロック ON THE 演歌」に他ならない。これ以上酷似したものはないのだ。 「アースシェイカー」はポップでキャッチーなメロディーを軸にしたジャパニーズメタルの正統派で、「More」という曲は現在でもカラオケ屋には常備されている。あのハイトーンの連続を歌いきれば、とりあえずカラオケ屋ではヒーローだ「もぉっとぉ〜、もぉっとぉ〜、こぉどくよぉ〜〜〜〜...」ちなみに演歌なのでコブシは十分にまわさねばならない。ヴォーカルはマーシーと名乗る西田さん、ギタリストはシャラと名乗る石原さん、どうだ、この親しみやすさ!しかも、石原さんは超絶技巧派ではないため、ロックギター入門レベルのキッズたちにも馴染みやすく、誰もが一度はコピーしたものだ。「more」のイントロのハーフミュートアルペジオのフレーズなどは、これを知らない日本のギタリストはいない、と言い切れるほどだった。丸太のような太いスティックを使う工藤さん(Drs)、オレの近所のラーメン屋に現れるというウワサの甲斐さん(B)も親しみやすい感じだ。アースシェイカーは紆余曲折はあったものの2007年現在でも活動している、これは素晴らしい。 写真はトウシマコケギンポ(...たぶん。ここにはTHEコケギンポのほうが多い)。川奈では普通種と遊ぶのが楽しい、たかが普通種...されど普通種なのだ! 特別なものはない、しかし、とてもしっくりくる、楽しみ方次第でどうにでもなる。これが川奈だ。 ところで、こんなこと考えながら魚と付き合ってるのってガルーダとオレだけ・・・?ということでまたいつの日か。 # 当然ながら以上はシャレですので > ガルーダさん # 面識もないのにスミマセン(^_^; # 呼び捨てもスミマセン、そのほうがしっくりくるので(^_^; # いつかお話できるといいなぁ # ちなみに海外に行くお金がありません... |